ワイナリーの四季
先日『ワイナリーの四季』というボードゲームを遊ばせて貰いました。魅力的なフレーバーと、程良いシステムで、何度もプレイしたくなるようなゲームでしたので、紹介してみようと思います。
世界観
プレイヤーは両親から受け継いだワイナリーのオーナーとなり、ブドウの樹を植えたり、収穫したブドウからワインを作ったりします。
また、ワイナリーには観光客や訪問者が訪れます。(“頭痛が痛い”みたいですね)
彼らの力も借りながらワイナリーの運営をしていきます。
システム・ルール
ゲームシステムは「ワーカープレイスメント」を採用しています。
ゲームの目的は、基本的には「ワインを作って、売る」ということを繰り返して、一定数以上の勝利点を獲得することです。最初に20点を獲得した人が出たら、そのラウンドの最後手番の人まで処理を行ってゲーム終了です。
タイトルに“四季”とあるように、4つのフェイズを1つずつ各プレイヤーが順番に行います。
春
各プレイヤーが、ボードにワーカーを置く順番を決めます。
ゲームでは「起床順」と表記されており、各プレイヤーが順番に、自分は何番目にワーカーを置きたいかを決めます。
なお、ワーカーを置く順番によってボーナスを得る場合があります。
例えば、最初にワーカーを置くことを選択したプレイヤーにはボーナスはありませんが、
2番目に置くことを選択したプレイヤーにはブドウの樹カードが1枚手に入ります。
6番目に置くことを選択したプレイヤーには勝利点1点がボーナスとして追加されます。
などなど、基本的には、ワーカーを置く順番が遅いほど、強力なボーナスを受け取る事ができます。
このシステム個人的に凄く気に入っています。
「最後手番だから、ワーカーを置きたい場所が埋まっていて、何もする事が無いよぉ」
という状況が起こりにくくなっているなと感じました。
夏
ボードにワーカー(労働者コマ)を配置して、そこに書かれているアクションを実行します。
また、ワーカーには、“親方”と呼ばれる特別なワーカーがあります。
“親方”は既にワーカーが最大数置かれ、埋まっている場所でもワーカーを置き、通常通りアクションを行うことができます。
ただし、“親方”は各プレイヤー1つしか所持できません。
便利ですが、貴重なワーカーなので、置く場所には気をつけましょう。
私は上手く使いこなせませんでした。
夏にできるアクションは主に6つです。
なお、夏に置いたワーカーは冬が終わるまで回収できません。
・ブドウの樹を手に入れる
ブドウの樹がまとめられている山札から、カードを引きます。
ブドウは赤ワイン用の黒ブドウと、白ワイン用の白ブドウに別れています。
どんな種類のブドウが手に入るかはランダムです。
・ブドウの樹を植える
手札にあるブドウの樹を畑へ植えます。
ブドウの種類によっては、条件を満たしていないと植えられないものがあります。
・施設を建築する
追加でお金を払って、プレイヤーのアクションを強化する効果のある施設を建てます。
特定のブドウは対応する施設が建っていないと無いと植えられません。
・観光客を招く
お金を得ます。観光客を招いて、試飲をさせているらしいです。
・夏の訪問者カードを使用する
プレイヤーの手札から夏の訪問者カードを出して、効果を処理します。
他のプレイヤーからお金を集めるなど、強力な効果があるものもあります。
・畑の売買又はブドウの売却
畑を質へ入れて、お金を得ます。売った値段で買い戻すことも可能です。
このアクションで、収穫したブドウをワインにする前に、売却することができます。
秋
夏の訪問者カード、冬の訪問者カードどちらか1枚を引きます。
訪問者カードは夏と冬それぞれの対応する季節のアクションを強化する効果を持っています。上手く使えば、逆転も可能です。
冬
ボードにワーカー(労働者コマ)を配置して、そこに書かれているアクションを実行します。
冬にできるアクションは主に6つです。
・ブドウを収穫する
自分の畑に植わっている木から、ブドウを収穫します。収穫しないとワインにはなりません。
・収穫したブドウをワインにする
ブドウを圧搾し、ワインを作ります。搾るブドウによって、ワインの種類が変わります。
黒ブドウを搾ると赤ワイン
白ブドウを搾ると白ワイン
黒ブドウ、白ブドウ1つずつを搾るとロゼ
黒ブドウ2つ、白ブドウ1つを搾るとスパークリングワイン
赤ワイン=白ワイン〉ロゼ〉スパークリングの順で価値が高いです。
・ワインの注文書カードの引く
注文書カードの山札からカードを引きます。
出荷すべきワインが記されており、これが無いとワインの出荷ができません。
・ワインを出荷する
注文書カードに書かれているワインを出荷して、カードに書かれている勝利点を得ます。
条件の厳しい注文ほど、得られる勝利点は高いです。
・冬の訪問者カードを使う
手札から冬の訪問者カードを使います。
ブドウの収穫と圧搾を一度に行うカードなんかもあります。
・ワーカーの訓練
追加でお金を払ってワーカーの数を増やします。
増やしたワーカーは次の季節から使えるようになります。
序盤の人気スポットです。
親方コマをここで使う人も多かったです。
終わりに
ワインを作ってから売るまでに、とても時間がかかるゲームでした。
その分ワインを出荷できたときの喜びは大きいですね。
ここでは書きませんでしたが、ワインを出荷しなくても得点を得る方法があります。
状況によって戦法が変わることもあり、最後まで飽きずにプレイできました。
興味のある方は是非遊んでみて下さい。
ワイン作り楽しいですよ!